用語集
・硝酸性窒素
硝酸性窒素の危険性
し尿と農薬の最終分解生成物。
硝酸性窒素は、酸素の少ない状態(人体や土の中など)では容易に亜硝酸性窒素に変化します。問題は、この亜硝酸性窒素です。亜硝酸性窒素は、人の胃の中で食品中の窒素化合物と反応して発ガン性物質であるニトロソアミンという物質を作り出すばかりか、血液中のヘモグロビンとも反応して、メトヘモグロビンを生じます。メトヘモグロビンに変化してしまうと、酸素を運ぶ能力がなくなり、酸欠・窒息状態(チアノーゼ)をまねきます。これがメトヘモグロビン血症です。特に乳幼児では、亜硝酸性室素を摂取するとメトヘモグロビン血症を起こしやすいため、 WHO(世界保健機関)では、「硝酸性室素で22mg/l以上含む水道水を乳幼児に飲ませてはいけない」と勧告しています。毒性試験では牛などの反芻動物の場合、人の赤ちゃんと同じように胃の中で亜硝酸性窒素に還元されるため100匹の牛の内、50匹が死んでしまう濃度が硝酸ナトリウムで450mg/kg (硝酸性窒素では、74.1mgN/l)と言われています。 100匹のラットやマウスの内、50匹が死んでしまう濃度が亜硝酸ナトリウムで85~ 220mg/kg(硝酸性窒素では、25.9~66.9mgN/l)といわれています。人での最小致死量は亜硝酸ナトリウムで3mg/kg(亜硝酸性窒素として0.1mgN/l)といわれています。実際に血液中の亜硝酸性窒素濃度が0.3mg/lになって
4歳の幼児が死亡しています。
どのような物質なのですか?
最近特に問題となっている農薬、除草剤、肥料、家畜の糞尿、下水処理場など腐敗した動植物の窒素成分が微生物により分解を受けた結果生じてくる物質です。河川水の富栄養化や地下浸透作用により井戸水や水道水中に混入してきていることが明らかになってきています。
なぜ、井戸水(地下水)や水道水中に混入するのですか?
下水処理場やし尿処理場の廃水やゴルフ場の乱開発、農業における収穫量増産のための農薬や肥料の撒き過ぎ等により、これらの人工化学物質が自然界で充分に分解できなくなり、井戸水などの地下水が汚染されています。
どのくらい、汚染がすすんでいるのですか?
環境庁が実施した長野県の地下水調査では、亜硝酸性室素・硝酸性窒素の濃度が水道水質基準をはるかに超えていました。地下水調査中、最大66.0mg/lもの硝酸性窒素を検出したことが判っています。「井戸水だから安全だ」とはいえなくなっています。
どうすれば取り除けますか?
従来の浄水器では除去できない物質です。イオン交換法や電気透析法により除去は可能ですが装置も大型で装置の管理も容易ではなく、一般家庭に設置できるようなものではありません。G WATER ジー ウォーター浄水器なら亜硝酸性窒素や硝酸性窒素も除去できます。
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