浄水器にはさまざまなタイプがあります。ここでは大きく分けて４つ紹介します。

蛇口取り付けタイプ	卓上タイプ	ビルトインタイプ	元栓タイプ
蛇口に直接取り付けるポピュラーなタイプです。	台所の蛇口とは別に、卓上に取り付けるタイプです。	シンクの下にビルトインで取り付けるタイプです。	外の元栓に取り付け、家中の水を浄水するタイプです。

これらの装置で、注意していただきたい事があります。


例えば蛇口取り付けタイプで「水道水を１５秒流してからご使用ください。」という表記をご覧になられたことがある方もいらっしゃるかと思います。

これはどういうことか？を説明いたします。


 



富栄養化した水とは、チッ素やリン、有機物が多く、腐りやすい上に塩素もいないので細菌が繁殖しやすい水で、まさに細菌の楽園といえる状態です。

おそらく「水道水を１５秒流してからご使用ください。」という表記は、 “残留した水部分でバクテリア（細菌）が繁殖しているからそれを流してください。”という意味ではないか？と考えております。


この蛇口から細菌が入る問題はかなり厄介な問題です。

実は同業他社でビルトインタイプの浄水器を製作していた知り合いから「困ってるんだ」という電話がありました。
貯水部分に水道水基準「１L中に細菌100個」をはるかに上回る細菌が繁殖していたのです。 話を聞いてみると、当然貯水タンクは光の入らない構造で、細菌の蛇口からの進入も考え普通の水道蛇口に比べればはるかに上の抗菌対策を施した製品だったのですが、 水中の有機物質（細菌の好物）が多い為、細菌だらけになってしまったのです。 （現在、市場に出ているほとんどの製品がこのタイプです。）

  　　　


また、現在人気のある元栓タイプですが、元栓で塩素をなくしているのですから、かなりの量の塩素が含まれてない水が残留することになります。 抗菌対策を施したビルトインタイプでもバクテリア（細菌）が発生するのですから、元栓タイプの場合 「どういった処理をして蛇口から細菌が入らないようにしているのか？」は充分に検討なさってください。




もし細菌が繁殖してしまうと、取り除く事が困難です。 「15秒流してください」どころの話ではありません。